滋賀県更生保護事業協会は、地域社会の一員として、犯罪や非行をした人の立ち直りを支援します

大津保護区(大津市)

大津保護区(大津市)

1.地区紹介

大津保護区は、県庁所在地である大津市内をその対象区域としており、構成する保護司数においては県下で最大規模となっています。明治31年に全国48番目の「市」として誕生し、その後は市域を拡大し、平成18年志賀町と合併し現在に至っており、平成21年には「中核都市」の仲間入りをし、人口も約34万人となり、都市化は一段と進んでいます。大津保護区は南北に長い地域性から、大津保護区保護司会には東部会、中部会、西部会、滋賀部会の4地域会が設けられています。役員は総会において選出されていますが、実際には会長は各地域会の輪番制で選出され、副会長は各地域会の会長が、常任幹事は各地域会の副会長が就任しており、事務局長・庶務・会計は会長の委嘱によるものとしています。また、専門部会として総務、調査研修、地域会の副会長が就任しており、各専門部会の担当内容は次のとおりです。

総務部会:事業運営その他全体の企画立案に関すること
調査研修部会:保護司定例研修会の企画および開催その他施設視察研修等に関すること
地域活動部会:社明運動、広報誌、地域における関係諸団体・機関との連絡調整その他地域における犯罪等の予防更生に関すること
協力組織部会:更生保護女性会BBS会等の協力組織との連絡協調および協力雇用主に関すること

2.事業概要

大津保護区の保護観察事件はこの10年、平成23年の167件をピークとして平成31年には71件と半数以下に減少し、生活環境調整事件も平成22年の121件をピークとして平成30年には69件と半減していますが、中でも、薬物関係の件数は横ばいで、件数割合としては増加しています。大津保護区保護司会にとって特筆すべきことは、サポートセンターが設置されたことと大津地区会と滋賀地区会が統合されたことです。更生保護サポートセンターは更生保護の活動拠点として、平成20年に全国で6カ所設置されました。大津保護区でも設置への取り組みが始まり、平成24年6月5日滋賀好善会の一室を借り、大津更生保護サポートセンターが設置され、そのスタートを切ったところです。サポートセンターは、保護司の面接室としての機能、関係機関・団体との連携協議の拠点としての機能、保護司の地域活動、非行防止相談等の機能を果たすべく、企画調整保護司がその運営を担当しており、サポートセンターの開所時間は、月曜日から金曜日の9時から15時30分までしなっています。ただ、利用者からもう少し利便性の良い所でかつ公共の施設をという声があり、大津市に適当な場所を要望していましたが、最終的に大津駅前で観察所にも近い「逢坂ビル」を移転先として確保することができ、平成31年3月11日に同所の開所式を迎え、現在7名の企画調整保護司が交代で運営を担当している。大津地区会と滋賀地区会が独自の運営を継続していましたが、それぞれの地区会の歴史、伝統、文化の違いを乗り越え、一つにまとまることが保護司会の一層の発展・充実を図ることになり、更生保護の推進に欠かせないことから、両地区の統合が長年の課題となっていました。

平成25年、統合に向け、6名の保護司を中心とするプロジェクトチームが立ち上げられ、それぞれの活動の歴史や伝統をいかに生かし継続していくかという観点や、大津保護区の一体的・統一的活動を成し遂げ、地域密着の活動強化を目指すことを重点的に論じられるなど、新しい会則作りなど多方面にわたる協議が続けられました。その結果、大津地区と滋賀地区の並立を解消し、前述の新たに4地域会を設けるよう組織改編する旨の会則が、大津保護区保護司会の臨時総会で承認され、平成27年4月1日から統合された大津保護区保護司会が発足しました。現在は、各種の研修を中心に、保護司会をはじめとする更生保護関係団体が、市民の再犯防止への理解が深まるよう、さらに積極的に活動していくことが課題です。